takatai

●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約6200部毎週金曜に
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多くの出会いに感動

筑井孝子の気ままにスケッチ ◆2◆


『下山の鳩待峠』

『至仏山を望む木道』

梅雨のまだ終わらない7月半ば、上牧温泉の旅館、辰巳館による「筑井先生と尾瀬を描こう」という企画が開かれました。初めての企画で、どんな人が来るかわくわくしながら出かけました。

 1日目の絵の描き方教室が終わると、顔は覚えているのですが、どこで会ったのか忘れてしまっていた人があいさつに来てくれました。4月に東京の千鳥ヶ淵で桜を描いていたとき、私に声をかけてくれた2人でした。その日はすごい嵐になり、喫茶店で休むことにしたのです。絵の話で盛り上がり、今回のことを少し話したら、わざわざ調べて来てくれたそうです。インターネットの私のホームページやメールマガジンを見た人、造形教室の生徒のおじいさん…。さまざまな人との出会いに、私の感動は計り知れません。

 次の朝、尾瀬に登ります。天気予報は雨でしたが、ちょうどいい曇り空になりました。萩原富二さんという尾瀬の案内人についてもらい、草花の説明を受けながら歩いていくのも、すごく楽しいものでした。尾瀬ヶ原ではアヤメやニッコウキスゲ、ワタスゲも咲いています。至仏山と燧ヶ岳の間の小さな休み場所で、みんなでお昼ごはんと絵の指導。楽しいひとときを過ごし、鳩待峠まで戻るとみんな疲れて腰を下ろしてしまいます。大阪や東京からきたツアーの人が「尾瀬ヶ原で描いていたときから気になっていたの! 見ていいかしら」と来てくれます。

 辰巳館に帰り、みんなの絵を直した後で旅館にある「埴輪(はにわ)の湯」に入りました。モザイクの壁画は、晩年の山下清が特殊ガラスで作ったものです。ふっと私の脳裏に小学校1年の時、母にデパートに連れて行ってもらい、彼の展覧会を見たことが浮かびました。すばらしい貼り絵に感動し、模写しようと色紙にのりをつけ、釘で小さく小さく削って貼り付けていったことを思い出していました。

 今年の秋にもJRの企画で、また尾瀬に登ります。今度はどんな出会いがあるのか、今から楽しみです。

 

2007.8.31 くだもの街道
2007.7.27 尾瀬
2007.6.29 浜川運動公園のハナショウブ