
●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約62000部毎週金曜に
発行の折り込み紙です。月末の連載予定です
楽しみにしてください
「筑井孝子の気ままにスケッチ」
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高崎『箕郷梅林』
年度末は教室の展覧会です。毎年4月からの1年間で描いたり作ったりした作品を集めて展示するのです。今年は30日まで、前橋サティ(前橋市国領町)で開いています。みんなの作品がもう一度集まるのはすごく楽しみです。
3月は準備のため、私は最高に忙しい日々を送ります。なかなか絵を描きに行けないのが悩みですが、春になったせいか本当に暖かい中旬のある日、ふと梅の開花が気になりました。夕焼けの梅を描きたいと思っていたのです。午後の教室が終わると、あわてて箕郷梅林に行きました。1時間ほどの道のりですが、早く行きたいと思っているせいか、なかなか進まない感じがします。やっと着くと何十台もの観光バスです。
1週間前にも来たのですが、今年は2月の雪の後、少し寒い日が続いたので梅はほとんど咲いていませんでした。でも、今日は暖かさのためか花が一面に咲いています。観光の人も出店の人も良かったね、なんて思いながら、昨年見つけたすばらしい夕焼けの場所で描きました。逆光で、まるでバリの影絵人形を思いださせるかのようにステキな枝ぶりを見せています。梅林を一周してまた空をみると、また違う美しさを見せています。高校の時どうしても描きたかった紫のようなバラ色のような空です。梅の花の間に車を止め、忙しい中に来て本当によかったと思いました。
ところが帰り道のことです。母から電話がかかってきました。生徒が探し物に来たというのです。友達からもらったチョコレートクロワッサンを教室に置いていってしまったらしく、私に「知らないか?」とのこと。なんてことでしょう。私はもらい物だと思い、一緒に働いていた先生と食べてしまったのです。
前回に続いて、私の食いしん坊の話になってしまいました。これから箕郷梅林に来るたびに、チョコレートクロワッサンと生徒の泣きそうな声を思いだすでしょう。ごめんね。れいこちゃん、なぐほちゃん。