
●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約62000部毎週金曜に
発行の折り込み紙です。月末の連載予定です
楽しみにしてください
●『ロウバイと浅間』『雉子ケ尾峠の夕陽』
毎年1月は「画廊オブジェ」(高崎市福島町)で個展をしています。娘さんと3人で必ず見に来てくれる方が、赤城山を多く描いている私に「先生の妙義も浅間も見たいです」と言われました。「赤城山も榛名山も家に飾ってあるので、同じように大きな額の妙義山がほしいんですよ」と。なんともうれしいことです。浅間山もたくさんの人から見たいという声があり、私の気持ちを盛り上げてくれました。
個展が終わって初めての休み、私は安中に住む友達に、妙義がよく見える所を案内してもらうことにしました。ところが彼女の家へ行く途中で迷子になってしまったのです。買い物をして道を聞こうとすると、以前個展に来てくれた紙芝居作家の信澤淳一さんが「先生」と声をかけてくれ、友達の家の近くまで案内してくれました。
安中側から鼻高展望花の丘に登ったことがなかったので、新鮮に思って出かけました。いつもの景色でしたが、ロウバイの向こうに少し噴煙をあげた浅間が、まるで富士山のようにきれいです。一枚描いていこうかと画材を取り出すと、いつもより小さなスケッチブックしかありません。なんておっちょこちょいなんだろうと思いながら描きました。
夕陽はどんどんきれいになっていきます。山の景色を探しながら行くのですが、どうしても安中に入ってしまいます。ぐるりと榛名の方に戻ろうとするとまた峠です。「すごくきれいだね。ここで描くよ」というと、彼女が「ここは雉子ケ尾峠っていうんだよ」と教えてくれました。山々の向こうに妙義山と荒船山が並び、日が沈んでいきます。
「うまいね。初めて描くところを見たけど、今まで以上にたかちゃんはすごいなって思うよ」「これって才能なんだね。生まれ持ったものだね」と、彼女は絵をじっと見つめています。幼いころからの友達が心からほめてくれ、私は心からうれしく思いました。
5時間あまりのドライブと夕陽のスケッチで、また新しい道を知り、私の「お気に入りの場所」が増えました。寂しがりの私には、楽しいスケッチ小旅行になりました。
この記事を読んだ 読者から
「同じ場所を見に行きました。」と感動の
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