
●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約62000部毎週金曜に
発行の折り込み紙です。月末の連載予定です
楽しみにしてください
今回は、私の印象にすごく残っている吉井町のアジサイを描こうと、高校時代からの友人を誘って出かけました。今、生徒にアジサイの描き方を教えています。アジサイはガクが花びらのように見えますが、その間を分けるように見ると中に5枚の花びらの小さな花があるのです。そんな小さなことを観察して教えると、より一層花が身近に描けます。
高崎で開かれている水彩画展や陶芸展を楽しんだ後、清水寺を越えていこうとすると迷子になってしまいました。毎回のことなので自分でも情けなくなります。やっと吉井への道にたどり着いたのですが、またくるりと牛伏山を一周してしまいました。
やっとつくと細い道沿いのアジサイがまだ緑だったので早かったかと思いましたが、進んでいくと満開の美しいところにつきました。広場に車を止めるとすごい大雨です。ゴロゴロと雷も鳴り始めました。仕方なく車の中で1枚描くと晴れ間が見え始めたので、友人に牛伏山の頂上を見せてあげたいと登っていきました。
以前に描いた「石の牛」がなんかかわいい顔で、友人は「たかちゃんの絵にそっくりだ」と笑います。隣のゴルフ場がキラキラと光を浴びて輝きます。頂上を散策すると洞窟(どうくつ)があるのを見つけました。中に20センチくらいの生き物がいたので怖くなり、帰りの草むらの中で枯れ葉が落ちるのにも「きゃー」と飛び跳ねる私を見て、友人は「たかちゃんでも苦手なものがあるんだ」と大喜びです。
しばらく散策して、もう一度高台に立つと、霧の向こうに県庁が見えます。「たかちゃんは目がいいね」と言う友人に、「視力2・0なんだよ」って、さっきまで怖がっていたことを挽回(ばんかい)するように自慢しました。
帰り道、頂上で会った初老のおじさんが走っています。「すばらしいですね」と声をかけると「トレイルランニングのために埼玉から来ました。おじさんのがんばりさ!」と言います。絵はがきの一つでもプレゼントしたらよかったかな…なんて思いながら、楽しい一日になりました。
◇スズラン高崎の個展が終わりました。個展中はたくさんのタカタイの読者と会い、直接感想を聞くことができて、とても楽しい時間を過ごしました。読者欄に投稿してくださった方から「私なんですよ」と気軽に声をかけてもらい、なんとも励みになりました。中でも「吉井町の最後の桜」や「権田のだんご」「チョコクロ事件」など、驚くほど皆さんが内容を楽しんでくれていることに感動しました。混んでいたときには声をかけられない人も居たことが残念です。お昼も食べに出かけないでトイレにもなかなかいけなかったのですが皆さんが見に来てくれることは疲れを忘れさせてくれます。