
●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約62000部毎週金曜に
発行の折り込み紙です。月末の連載予定です
楽しみにしてください
「筑井孝子の気ままにスケッチ」
◎
高崎まつり
「御輿を待つ人」
昨年はすごく暑い夏で、汗まみれで「高崎まつり」を描きました。その作品を見て「私の町の山車も描いてください」と頼まれたのです。さらに、法輪寺保育園の子供たちの絵も依頼されました。絵のつながりがどんどん増えていくことは、絵描きとして生きていくことの大変さを身にしみて感じている私にとって、涙が出るほどのありがたさでした。
あいにくの雨の予報で、大きな傘とイス、絵の具にスケッチブックと大荷物で出かけました。会場の地図を片手に保育園の子供たちの所にいくと、みんな覚えていてモデルになってくれます。さっきまでの雨も止み、本当に良かったとあちこちについていきました。九蔵町では子供たちがステキなお化粧と粋なはちまきで、なんとも大人びて見えます。
もてなし広場に行くと、神輿にふんどし姿で威勢のいい男の人たち、子供たちのダンスなどすごい盛り上がりです。ふっと見ると、はしごの上ですごい演技をしています。そのスピードに絵も踊るようです。次の神輿が会場に入るまでに披露することになっていたようで、本当にドキドキする早さでした。
雨が激しくなってきたので高崎スズランの知り合いのジュース屋さんに顔を出すと、すごく喜んでくれ、車に財布を忘れた私にごちそうまでしてくれました。ひと休みして再び外に出ると、法輪寺保育園の子供たちが「ポニョ」のダルマの神輿を担いでいます。
でも、肝心の頼まれた山車に会うことができないのです。あちこち行くのですが見あたりません。やっとの思いで見つけると、雨がぽつぽつ降ってきてしまいました。雨の中でも笛を吹き、太鼓をたたいています。ファンが何人も私を見つけて写真を撮ったり握手を求めたりしてくれました。「デブなので写真は恥ずかしいです」と断っても、ぜひ撮らせてくださいと言われ、ファンのありがたさを思うと同時に申し訳なかったです。
ふと気がつくと6時間、お祭りのあちこちを楽しませてもらい、昨年よりたくさんお祭りを知ることができました。今年は雨で山車に人形が乗っていなかったので、来年も来ることを約束し、ずぶぬれになって帰りました。