
●群馬県の上毛新聞社の高崎のみ約62000部毎週金曜に
発行の折り込み紙です。月末の連載予定です
楽しみにしてください
「筑井孝子の気ままにスケッチ」
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ダンスパーティー
もう5年も前になるでしょうか。コーヒーの大好きな私が突然入った小さな喫茶店のマスターは、ダンスの先生でした。お店は開店したばかりで、私からお店に絵を飾らせてくれるように頼みました。
ある日、お店の常連のカンチャンと後藤さんのペアから「先生、僕たちの踊っているところを描いてくれませんか?」と頼まれたのです。ダンスなんて踊ったことも描いたこともなくて、すごく不安になりました。ところがダンスを見ていると、手が自然に動いていくのです。
それから毎年、「ダンスアカデミーイチオカ」(高崎市福島町)の発表会を描かせていただいています。ダンスの種類も知らなかった私は「ラテン」と「スタンダード」があることを覚え、年を重ねても綺麗な服を着て綺麗なお化粧をし、身体を動かすことは、心からすばらしいなと思うようになりました。
高崎ビューホテルで開かれた今年も、カンチャンは私を見つけるとすぐに飛んできて、「先生、僕をきちんと描いてね」と頼みます。うまく描こうとするとダメで、ほとんど失敗しない私でも仕上げない作品もあるのがダンスの特徴です。
発表会が始まると、緊張して何度も汗をふいている人の姿が見えます。しかしダンスタイムでは、あちらこちらのダンス教室の生徒や先生も踊り出し、映画の一シーンのように楽しいダンスパーティーになっていきます。
お楽しみはゲストによるデモンストレーションです。今回は鈴木啓さんと古川玲奈さんで、今年ペアを組んだばかりなのに次々と賞を取っているそうです。
会場が真っ暗になると、音もなく2人が入ってきます。薄暗い中、なんともぞくっとする動きで拍手が起こります。そして光とともに音楽が始まり、その美しさにびっくりして、しばし見入ってしまいます。短い時間に衣装を3回も変えて私たちの目を楽しませてくれました。
鈴木さんは市岡真先生の息子さんと一緒のダンス教室で、「先生のお子さんは今日、大会で決勝を踊っています」と明るく話します。ダンスの時とは違った感じで、また感激しました。
私が描き終わると「すごいですね」とほめてくれました。絵とダンスは違っても、何か通じるものを感じた楽しいひとときでした。
かんちゃんと後藤さん」